駐在妻にはどのようなイメージがありますか?
華やかで優雅な海外生活?
住んでれば英語もペラペラ話せるようになる?
日本人駐妻同士の付き合いが大変?
SNSでよく見る駐在妻は毎日駐妻会でランチやお茶をしたり、週末や連休には海外旅行に行ったり…
人生を謳歌してるように見える駐妻のブログやSNSも多いように感じます。
実際私も駐在妻になることが決まったとき周りから、
「ヨーロッパ旅行し放題じゃん!」
「仕事しないで家にいれるなんて幸せだね!」
「英語がペラペラになって帰ってくるのかー」
「駐妻の付き合いって大変なんでしょ?」
のようなことを言われました。
し、私自身そうなんだろうなぁと思っていました。
では実際のところはどうなのでしょうか?
人によって、国によって異なる駐妻生活
結論から言うと、結局人や国によって生活は異なります。
駐妻に憧れてなった人はよく見る駐妻ライフを送ろうとするでしょうし、バリバリ日本で働いていて家にいるのが苦痛な駐妻なら海外に来ても働こうとする人が多いです。
また、国によって日本人コミュニティーがある場合はやはり日本人同士が集まり、情報交換を行う駐妻会等があります。
アメリカは特にそのような日本人コミュニティーが盛んなようですが、ヨーロッパでは日本人コミュニティーの話はあまり聞きません。
もしこれから駐妻生活を送る方は自分が行く国の日本人駐妻についてリサーチしてみると良いでしょう。
あまり他の国の駐妻生活は参考にならないと思っておいた方が良いと思います。
カフェやランチ、習い事は情報交換の場所
よくSNSで見かける駐妻のカフェやランチは駐妻唯一の情報交換の場所です。
ほとんどの場合夫は会社に行けば誰か話せる人がいてコミュニケーションを取れますが、駐妻は外に出なければ朝から晩までずーーーっと一人です。孤独です。
見知らぬ土地で言葉の通じない生活は少なからずストレスとなります。
夫以外の日本人、そして同性と話せるのはやはりカフェやランチ、買い物やホームパーティーなどの場にならざるを得ません。他にすることがないんですから(笑)
習い事をする駐妻もいますが、理由は同じ。
華やかに見える駐妻会も孤独の解消のコミュニティーの一つと言えるでしょう。
週末に海外旅行に行くのはなんで?
駐在生活を送る日本人の多くは近隣諸国へ旅行に行くこともしばしば。
理由は海外暮らしの唯一の楽しみだからです。
これは駐在生活をするまでわからなかったことですが、日本は娯楽に溢れていて日本にいるだけでも楽しいことが山ほどありました。
しかし海外では日本ほど娯楽はありません。
私の住むオランダは娯楽を探す方が難しいほど余計なものが何もないシンプルな国です。
週末はやることがなくて困るほど本当に暇です(笑)
旅行くらいしかすることがないので旅行に行っている人も多いんじゃないかな。
日本は島国で海外に行くのはお金も時間もかかりますが、ヨーロッパでは日本の国内旅行よりも安く済む海外旅行がほとんどです。
旅行に行ってるから華やかで優雅な生活ではなく、旅行に行くのはそれなりの理由があってのことでもあるのです。
もちろん今しかできない楽しみという理由もありますが。
英語は話せるようになりますか?なりません(笑)
英語は住んでいれば自然と話せるようになるかと思っていましたが、とんでもない^^;
そもそも駐妻は英語を話す機会がほとんどありません。
諸々の手続きは夫と一緒に行いますし、買い物もレジに並んでお金を出せば商品が買えるので会話をする必要がありません。
現地の人とコミュニケーションを取ることもほとんどないですし、夫が会社に行っている時は家で一人です。
日本人コミュニティーのランチやカフェに行ったところで会話は全て日本語ですし、どう考えても英語を話す機会が日常にありません。
それがまた駐妻の苦悩や悩みにも繋がることになるのですが、このお話はまた次回。
とにかくただ海外に住んでいるだけで英語が話せるようになることはないと思っておいた方が良いでしょう。
ある程度英語の文法がわかっていて、瞬間的に英文を作れて、コミュニケーションがうまく取れる人であれば、日本にいた時よりも格段に英語が話せるようになると思いますが、なかなかそのような駐妻はいないと思います。
オンライン英会話や現地の英会話教室、独学での英文法等何かしらの努力があって駐妻はやっと自分の思いを伝えられる程度の英語が話せるようになるのです。
住んでるだけで話せるようになるというのは、ただの理想です(笑)
駐妻の生活が華やかに見えるのは日本でのイメージ
最後になりますが、きらびやかなイメージがある駐妻は日本でのイメージに過ぎません。
もちろん駐妻生活を心から楽しんでいる人も中にはいると思いますが、多くの駐妻は見知らぬ土地で不安を抱えながら海外生活を送っています。
日本ではその生活が華やかに見えるかもしれませんが、海外ではそれが全てです。
日本では何も心配がなかったコミュニケーションの場や人生の楽しみが急に奪われた駐妻は、日本から見たら華やかに見える生活を送ることで日本にいた時と同じような生活を送れるようになるのです。